PI は SI ほど認知が進まず、そのメカニズムや設計手法の理解の停滞が電源起因の問題を誘発する大きな要因です。問題発生後ではシミュレーションや測定の適用範囲は限定的になりがちで、原因特定に時間を要する上に解決が難しいことも多々あります。そのため PI を理解した上流設計が必須課題です。本セミナーでは IC デバイス起因の電源ノイズの基礎からシミュレータでの解析手法および、測定器での PI 測定手法をご紹介します。

■講師：弊社　小川 隼人、陰浦 俊則

近年、私たちの生活の中で発展を遂げている AI やビックデータ。これらは数十Gbpsを超えるデータ通信技術に支えられています。プリント基板においても、PCI Express Gen5やQSFP-DDをはじめとする高速伝送線路は十分にケアして設計を行い、高い品質を保つ必要があります。本講演ではプリント基板における高速伝送線路の設計手法について、シミュレーションを活用し検証した事例を紹介いたします。

■講師：アポロ技研株式会社　遠藤 聡様

ノイズの解析は今では避けて通れないものになっています。EMC評価とデバッグはもちろん、今まで問題のなかったような機器でも、半導体プロセスの微細化により電源ノイズマージンが小さくなったことで市場トラブルが増えています。自動車の磁界・電界ノイズ、複数電源、DDRメモリノイズなど多くの事例とともに、MXR 8CHオシロ+VSAソフトウェアを組み合わせた今までに見たことのないノイズの世界をご紹介します。

■講師：弊社　依田 達夫

高速シリアル伝送ではアイパターン評価、ジッタ測定は基礎的かつ重要な評価ですが、高速化が進むインタフェースでは評価方法も複雑化しており、測定器に求められる性能も厳しくなっています。高速デジタル信号を扱う全てのエンジニアが通ることになる信号の振舞いの基礎理解と、それに沿った正しい評価の考え方を解説します。また、キーサイト最新オシロコープ最大の特徴である評価解析のスピードアップについて御覧いただきます。

■講師：弊社　竹嶋 茂樹

データレートの高速化に伴い、デジタル回路をアナログ回路または高周波回路として扱う必要があります。そのため伝送路、信号の反射、定在波、スミスチャート、Sパラメータなど普段聞きなれない知識が必要です。本セミナーでは Sパラメータの基本から、それが波形やアイパターンにどう影響するのか？どの程度の周波数からクロストークを気にしないといけないか？等、適切な伝送路のデザインをイメージできるよう解説します。 

■講師：弊社　依田 達夫

     ＊招待講師様の会社名、役職名は2021年7月または10月時点の情報です。